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「世界の距離を縮めて、視野を広げてくれるもの」
デジタルをうまく活用し、改革に役立てたい

セルフビズ(ドレスコードの廃止宣言による服装の自由化)やテレワーク、1on1ミーティング、副業の解禁(トライアル)。東芝デジタルソリューションズでは今、組織の風土改革や、社員の働き方改革に向けた、さまざまな施策に取り組んでいる。こうした施策の立案・実行を担当しているのが、人事企画担当の渡辺真亜知だ。部署で最年少ながら、社員にとってより働きやすい職場づくりを目指し、日々奮闘が続く。そんな渡辺にとっての“デジタル技術”について聞いてみた。

いろんなひとが当たり前に活躍できる会社へ

私が東芝デジタルソリューションズに入社したのは2018年。総合電機メーカーやベンチャー企業で人事・採用業務の経験を持つ、キャリア入社です。現在は人事企画担当として、当社で働くひとそれぞれが最大限に力を発揮し、活躍できる環境を整え、安心して仕事に取り組むことができる仕組みづくりのため、働き方や組織風土の改革に向けた新規施策を立案し、実行しています。

例えば、2019年から実施しているセルフビズ(服装の自由化)を提案しました。形式を排除し、日々何を着るべきかを自身で考えてもらうことが、自己主体で働き方を考えてもらえるチャンスにならないか。その想いが社長に認められ、会社全体に展開されました。今では、東芝グループへも広がり始めています。

また、対象者を限定し、トライアルで運用されていたテレワークについては、これからの多様な働き方を見据え、より柔軟な運用ができるように、ルールの見直しを提案しました。その際、部長級以上の管理職に対してテレワーク導入における説明会を実施。テレワークが当たり前になる未来をイメージして組織を運営するような風土への改革に取り組みました。今では上長の承認があれば、対象者の制限なく、多くの社員がテレワークを利用することが可能です。この取り組みを進めていたことで、新型コロナウイルス対応における在宅勤務への移行に関するハードルも低くなったと考えています。

2020年4月から始まった1on1ミーティングの導入も、私のアイデアです。すべての管理職への研修に向けて、当社で一番詳しくなれるよう、関係図書を読み、有識者のもとへ足を運ぶなど、情報収集に励みました。こうした風土改革や働き方改革に関する自分の働きかけが採用され、新しい取り組みがはじまることに、大きな期待と責任を感じています。

デジタルは当たり前のもの。それをいかにうまく活用するか

小学生の頃は、既に自宅のパソコンを使ったネット検索が当たり前の生活でした。大学ではコラボレーションツールを使いながらグループ課題を進め、留学先で知り合った友人とは今でもSNS*で近況をやりとりするなど、デジタルは生活の一部となっています。私にとってのデジタルは、まさに「世界の距離を縮めて、視野を広げてくれるもの」です。

*SNS:
Social Networking Service

もちろん仕事でも、もはやデジタルは欠かせないものです。例えばテレワークが実現できるのも、ITや通信技術の進歩があるからですし、今回の新型コロナウイルス感染拡大防止対策における「密」を避けた対応としてオンライン研修が行えていることなども、ひとえにデジタルのおかげだといえます。

また当社では、副業の解禁に向けた準備を進めています。働き方改革のひとつとして、社員の自己実現や成長のための選択肢を増やす取り組みですが、これも、スキルや空き時間を生かして活動できる場をさがす人と企業とをつなげるマッチングプラットフォームが登場していることなど、デジタル技術の進歩によって求人の在り方が変化していることが、その準備を後押ししています。

今後は、BI*ツールを活用して当社に蓄えられた人事情報を分析するなど、データドリブンな施策の立案にも取り組んでいきたいと考えています。そのためには、まずは自らが所属する人事部門から働きかけを行い、組織の文化・風土改革を進めていきたいですね。

*BI:
Business Intelligence

労働人口が減少する中、世の中の変化に柔軟に対応していくことで、当社で働きたいと思えるメリットや魅力づくりをしていくことが、これからの人事担当には強く求められていると感じています。

さまざまな課題に対して、自分ならどうするか、という視点を大切に、当たり前にあるデジタルをうまく活用し、人の活躍を支援することに尽力していく。そして、働くひとびとに、いつまでも入社当時のキラキラした前向きな気持ちを持ち続けてもらえるような施策を立案し、実行していきたいと思っています。

渡辺 真亜知
東芝デジタルソリューションズ株式会社
人事総務部 人事企画担当

総合電機やベンチャー企業の人事・採用担当を経て、2018年に入社。人事企画担当として、セルフビズや1on1ミーティングなど、東芝グループではこれまで生まれなかったような働き方や組織風土につながる施策を立案し、実行している。相手に気持ちよく、かつ自律的に動いてもらえるコミュニケーションを心がけ、より魅力ある会社への進化を目指して邁進している。

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