再生可能エネルギー活用の第一歩として、電力見える化システムを市内29カ所の小中学校と公共施設に導入。その内、3校は太陽光発電設備を導入し、更にその内1校には蓄電池設備も併せて導入し、節電対策モデルに。小中学校には電力使用量を分かりやすく表示するディスプレイを設置、節電と環境エネルギー教育の推進を目指す。
- 再生可能エネルギー活用・供給拠点としての役割を担えるまちづくりの推進を目指していた。その第一歩として、小中学校と公共施設への電力見える化システムと太陽光発電・蓄電池の導入を計画。
- 東日本大震災による被災からの復興を目指し、久慈市復興計画を策定。その基本方針のひとつとして、市内の小中学校24校と公共施設5カ所に電力見える化システムを導入(内3校には太陽光発電設備、その内1校には蓄電池設備を設置)し、電力の使用状況をディスプレイで分かりやすく表示。児童・生徒の節電意識の向上と環境エネルギー教育推進のきっかけにすることができた。
ソリューション事例概要
導入の背景全文を読む
- 東日本大震災からの復興のための「久慈市復興計画」の5つの基本的視点のひとつに再生可能エネルギーの活用を掲げる
- その第一歩として、市内の小中学校と公共施設に電力見える化システムを導入すると共に、その中の一部に太陽光発電設備と蓄電池設備を設置、節電対策モデルとする事業を決定
導入の経緯全文を読む
- 導入事業者のプロポーザルの結果、東芝に決定
- 東芝が太陽光発電、蓄電池設備、東芝ソリューションが「電力見える化クラウドサービス」を久慈市で運用可能な電力見える化システムとして提供、東芝ソリューションがプロジェクトリーダーとして、導入作業を展開
- 被災地支援事業のため、工事業者は地元企業を選定、工事仕様を提示、設置工事を実施
導入のポイント全文を読む
- 各学校に設置する大型ディスプレイに表示する電力使用量表示画面(以下、エントランス画面)は東芝のデザイン部門と協力して、児童・生徒が注目しやすい画面に工夫する形で制作
- エントランス画面で、現在の電力使用量、今年使った電気の総量、1時間ごとの電気使用量の合計を表示
- 節電目標達成と共に季節の花が咲き、使用電力量の増加に伴って動物が動くなど、簡潔で分かりやすい画面
導入の効果全文を読む
- 施設利用者や子どもたちが電力の使用状況を視認できることにより、節電や環境問題に関する意識の向上
- 学校の授業と連携させて、節電意識や環境エネルギー教育推進の可能性の創出
将来展望全文を読む
- 収集したデータにもとづく、小中学校での節電計画の立案、実施
- 市民・市役所他部署での節電、再生可能エネルギー活用に対する注目度の向上
お客様の情報
- 名称:
- 久慈市
- 市制施行:
- 平成18年(2006年)
- 市役所所在地:
- 岩手県久慈市川崎町1番1号
- 代表者(市長):
- 山内 隆文
- 人口:
- 35,924人(推計人口、2013年6月1日)
- 概要:
- 岩手県北東部に位置し、太平洋に面する市。市の中心部は久慈湾の奥部にある。三陸復興国立公園の北部に位置し、国内最北端の海で漁をする「北限の海女」の町。また、世界有数かつ国内最大の琥珀の採掘産地としても知られる。
- URL:
- http://www.city.kuji.iwate.jp/cb/hpc/index.html
- 久慈市観光PR写真
本記事は2013年7月10日に取材した内容をもとに構成しています。記事内における数値データ、組織名、役職などは取材時のものです。