中元や歳暮などの時期に店舗にて商品の注文を受け付ける店舗ギフトシステムとWebで受注を行うECサイトを刷新。POSシステムを含めたシステム連携による自動化、省力化を計画。業務効率化や商品配送のリードタイムの短縮を達成することで、顧客満足度の向上に貢献。
- 注文の後処理が手作業だった部分があり、事業規模の拡大に伴って業務負荷が増大、商品発送のリードタイムの改善が急務であった。また、リプレース時期を迎えた店舗ギフトシステムの刷新に合わせてECサイトとのシステム連携を図り、さらなる顧客満足度の向上を目指す。
- 基幹システムをはじめ、店舗ギフトシステムおよびECサイト、そしてPOSシステムを連携させることで、処理の効率化を実現。業務の効率化とリードタイムの向上を実現しただけでなく、“守りから攻め”に転じるECサイトを作り上げることにも成功。
ソリューション事例概要
導入の背景
- ハードウェアおよびアプリケーションのリプレース時期を迎え、店舗ギフトシステムの刷新を計画。
- ECサイトの規模拡大に伴って業務負荷が増大、ECサイトと店舗ギフトシステムの連携によって自動化、省力化を検討。
導入の経緯
- 店舗ギフトシステムは成熟していたこともあり、既存の運用を踏襲したシステムを希望。
- 伝票単位で情報が整理されていたことで、お客様情報の名寄せ作業が発生、お客様を軸にした情報に組み替えることで店舗とECサイトのお客様情報の一元管理を実現したい。
- ECサイトがPOSシステムや店舗ギフトシステムと連携されていないことで、業務負荷の軽減と商品発送のリードタイム改善が急務に。
導入のポイント
- 杓子定規ではなくユーザーの身になってスピーディーな対応姿勢が魅力の一つだった。
- 基幹システムを手掛けていたことによる、連携のしやすさがアドバンテージに。
- 東芝テックのPOSシステムを採用するなど、東芝グループの技術力やサポート力を評価。
- 営業やマーケッターさながらにエンジニアが様々な情報を提供、踏み込んだ開発をしてくれることを実感。
導入の効果
- POSシステムとの連携により、店舗およびECサイトともに明細レベルでPOSシステムにデータを受け渡すことが可能になり、手作業による入力が大幅に軽減。
- Webシステムの採用により端末のセットアップの手間を軽減、無線LAN導入で環境の敷設が楽になった。
- 店舗ギフトシステムの情報がECサイトへ表示可能となり、入力の手間が軽減。業務負荷の軽減と商品発送のリードタイムを改善したことで、顧客満足度の向上を実現。
- 繁忙期の人員削減に成功、百貨店に求められる付加価値業務に人員をシフト。
将来展望
- 守りから攻めに転じられるよう業務を拡大、楽しみも盛り込めるようなECサイトの展開を目指したい。
- 顧客満足度を高めながら、百貨店に求められる付加価値の高いサービスを提供し続ける。
お客様の企業情報
- 会社名:
- 株式会社東武百貨店
- 設立:
- 1960年9月1日
- 代表者:
- 代表取締役社長 根津 公一
- 従業員数:
- 1589名 (2012年2月29日現在)
- 本社所在地:
- 東京都豊島区西池袋1-1-25 (池袋本店)
- 事業内容:
- 東武鉄道グループの百貨店として、池袋本店と船橋、宇都宮、大田原、東京ソラマチに店舗を展開。「親切一番店」を経営方針に、お客様に対するサービスを通じて地域に根ざした店舗作りを推進している。
- 導入プロダクト:
- GiftArtist [(株)東芝のウェブサイト]
- URL:
- http://www.tobu-dept.jp/
本記事は2012年9月7日に取材した内容をもとに構成しています。記事内における数値データ、組織名、役職などは取材時のものです。