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コラム

[第32回] 金融×ITの最新技術が集結!
「FIT2019」イベントレポート

更新日:2019年11月26日

2019年10月24日(木)、25日(金)に東京国際フォーラムにて、日本金融通信社(ニッキン)主催のFIT2019が開催されました。当社は、「金融機関のデータを、ICTを使い更に価値あるビジネスに」というテーマで5つのソリューションをご紹介しました。また、「高まる量子コンピュータへの期待 ~東芝の最新技術と金融への応用~」と題してセミナーも実施しました。4年ぶりの出展ということもあってか、展示ブース、セミナーとも多くのお客様にご来場いただきました。

 

展示

1.音声対話AIによる業務効率向上(RECAIUS 報告エージェント)

商談帰りなどの移動中に、スマホに話しかけるだけで、商談報告の項目が一括登録できるクラウドサービスを紹介しました。移動時間を活用した業務報告が可能になり、指ではなく声で入力することで報告数の向上が可能になります。お客様からは、「報告項目が抜けたりはしないのか」、「CRMへの登録ができないのか」などのご質問をいただきました。報告項目に空欄があった場合はAIが指摘することで、報告内容の漏れを防ぐことができ、また、Salesforceとのデータ連携により、音声入力した報告内容をSalesforceに登録できることを説明させていただきました。

 

⇒■関連ソリューション:RECAIUS報告エージェント

2.顧客接点における営業力強化(RECAIUS コンタクトセンタープラス)

コンタクトセンター向けの業務支援パッケージですが、話者分離マイクを利用することで、対面での商談時にもご利用いただけることを紹介しました。お客様と応対者の発話をそれぞれテキスト化するので、会話が混じらずに表示・記録されます。また、お客様との会話内容を認識し、それに関連するFAQを応対者にレコメンドし、相談支援を行うことも可能です。お客様からは「会議の議事録作成ができないか」、「周囲の騒音がある店舗などで使用できるか」、「お客様の感情分析ができないか」など色々なご意見をいただきました。

 

⇒■関連ソリューション:RECAIUS コンタクトセンタープラス

3.大規模な組み合わせ最適化問題を高速に(シミュレーテッド分岐マシン

東芝の量子コンピュータ研究開発の過程で生まれたイジングマシン※1「シミュレーテッド分岐マシン」の金融分野への適用例を二つ紹介しました。一つ目は、外国為替市場における「最良裁定取引機会発見」のPoCで、シミュレーテッド分岐マシンをFPGA(field-programmable gate array)に組み込んで、市場の中でごく短時間現れる「無条件に収益が上げられるような取引の組み合わせ」を、きわめて短い時間で探し出すというコンセプト機を紹介しました。もう一つは「ポートフォリオ最適化」で、シミュレーテッド分岐マシンを使って、TOPIXを構成する2000銘柄から500銘柄を選んで、TOPIXと同じような値動きをするファンドを組むというPoCを紹介しました。関心度の高いお客様からは、「巨大な量子コンピュータではないのでコロケーションエリアへの設置が容易なのがいい」、「リスク計算に使えそう」、「制約条件を多くできるなら実際に使えるかもしれない」など組み合わせ最適化活用の具体的なイメージを持たれているようなご意見もいただきました。

※1 イジングマシン:イジングモデル(統計力学において、スピンを持つ原子の格子によって磁性体の磁化の振舞いを説明するモデル)の形式に変換した組み合わせ最適化問題を解くハードウェアやソフトウェア。

 

⇒■関連ソリューション:シミュレーテッド分岐マシン

4.情報銀行によるデータ流通基盤 (情報銀行)

各個人が本人の意思に基づいて個人情報をPDS(Personal Data Store)に保管し、同意を得ることができた個人情報のみ、データ流通基盤を介してデータ利用業者に提供します。利用業者は提供された個人情報を活用して新サービス・新商品を世の中に提供し、それによる対価を得るとともに、利用業者は情報銀行を介して、ポイントや金銭、サービス等の対価を個人情報の提供者に還元する、といったビジネスコンセプトと研究開発中のデータ流通基盤を参考出展させていただきました。 「ビックデータの活用も考えていかないといけない」、「健康情報や資産情報が入手できるといい」、「カード決済情報の活用を模索中」など、データ活用を本格的に検討されているお客様が多くいらっしゃいました。

 

5.Microsoft Teamsを活用した働き方改革(Microsoft Teams)

最近注目度の高いMicrosoft Teamsを実際に利用するとどのように働き方が変わるのかをご覧いただきました。在宅勤務やグループチャットでのチーム作業効率化の取り組みを実践中の当社は、そこで集まった社内のベストプラクティスを共有し、お客様への導入シナリオの提案や、導入効果をより上げるための全社浸透施策の提案などが可能です。また、休暇システムを例にPower PlatformなどOffice 365の新機能と組み合わせた使い方のデモンストレーションを行いました。 お客様からは「Office 365は導入済だが、Teamsの活用が進んでいない」などのコメントや、「現在利用中のSkypeとTeamsとではどのような違いがあるのか」などのご質問をいただきました。

 

セミナー

テーマ:『高まる量子コンピュータへの期待 ~東芝の最新技術と金融への応用~』

セミナーでは、東芝のイジングマシン「シミュレーテッド分岐マシン」の金融分野への適用例を紹介しました。現在、金融業はテクノロジドリブンの業界になりつつあり、量子コンピュータが、AIやブロックチェーンの次のテクノロジとして期待されています。シミュレーテッド分岐マシンは、東芝が量子コンピュータの研究開発途上で発見したアルゴリズムに基づくソフトウエアで、量子コンピュータではないものの、量子コンピュータと同じインタフェースで、既存の手法をはるかにしのぐスピードで組み合わせ最適化問題を解くことができます。金融分野においては、たとえば「ポートフォリオ最適化」や、「最良裁定取引機会発見」など、組み合わせ最適化問題として捉えることができる問題があり、シミュレーテッド分岐マシンによって、きわめて高速に解くことができるようになることで、あらたなビジネスの可能性が広がります。質疑応答では、「海外からの評価はどうなのか」、「イジングマシンを使うためには特殊な定式化の知識が必要だが、どうやって使いやすくして行く計画なのか」などのご質問をいただきました。

 

※お申し込みいただいたお客様の個人情報は、暗号化され保護されます。