ニュースリリース

「OmniMark Professional 7.1 サーバエンジン」発売
~開発におけるフォーマット変換作業を格段に減少・コストの削減を実現~

2004年10月12日 東芝ソリューション株式会社

 

東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:河村 進介、以下東芝ソリューション)は、本日、カナダ法人STILO CORPORATION(以下、「STILO」)が開発した「OmniMark Professional 7.1 サーバエンジン」を国内ユーザに向け発売することを発表致します。


「OmniMark Professional 7.1 サーバエンジン」は、STILOが開発したコンテンツ・プロセッシング・プログラム言語「OmniMark」で作成されたプログラムをサーバ機上で実行させるソフトウェアです。OmniMark言語を適用することで、従来のプログラミング開発におけるフォーマット変換作業を格段に減少させ、その開発・保守に要するコストを削減させることが可能です。また、変化する市場動向や顧客の要求に迅速に対応するシステム開発を実現することができるようになります。


データ記述形式の世界標準であるSGMLやXMLに対応しており、組織内にある既存情報からデータ記述形式の世界標準であるXML形式への変換、XML形式のデータを目的の用途に合わせた形式に変換する場合に適用されます。
ライセンス形態はCPUライセンスで、価格は4CPUで450万円から、動作するOSはWindows、Solaris、AIX、HP-UXなど幅広いのが特徴です。


今後、医療関係ドキュメント、官公庁向けシステムや製造業、出版業に対し、1年間に100式の導入を目指します。


また別途、OmniMarkプログラムを作成支援するクライアント製品「OmniMark Studio」も同時に発売します。これは開発するクライアントマシンごとにライセンスが必要で、1ライセンスあたり375,000円(本体価格、税別)です。


開発者は開発用クライアント機上に「OmniMark Studio」をインストールして、OmniMarkプログラムを開発します。「OmniMark Studio」では、GUIを使用したOmniMark言語でのプログラミングとデバッグ、そしてコンパイルを実行できます。 コンパイル済みのOmniMarkプログラムは、サーバ機上にインストールされた「OmniMark Professional 7.1 サーバエンジン」上で高速に実行することができます。 尚、コンパイル済みのOmniMarkプログラムはプラットフォームに依存しない形式となり、 例えばWindows機上で開発したOmniMarkプログラムをUNIX機上で実行することが可能です。



「OmniMark」について
OmniMarkは、STILOが1980年代に開発したコンテンツ・プロセッシング用のプログラム言語の名称です。コンテンツ・プロセッシングのタイプは次の5つに分類されます。

(1)形式変換:SGMLからXMLなどの形式変換。
(2)フィルタリング:パターンマッチ、検索
(3)チャンキング:コンテンツの部品化、断片化
(4)合成:チャンキングされたコンテンツの結合
(5)検証:データ構造にマッチしているかの検証、XMLやSGML形式に適合していることを検証する意味も強い。

上記タイプをルールベースにプログラムとして作成します。JAVAやC言語のようなプリミティブな言語と比べ格段に少ないプログラム量で処理プロセスを記述できます。
背景

 現在のWebコンテンツの配信形態は、静的配信と動的配信の二つに大別されます。
静的なコンテンツ配信は、WebコンテンツをあらかじめHTML形式で作成しておき、それをWebサーバから配信する方式です。
一方、動的なコンテンツ配信とは、現在さまざまな検索サイトに見られるようにユーザの要求に合致したコンテンツを、適宜サーバ上でアプリケーションが動的に生成して配信する方式です。ビジネスでは動的な配信をいかに効果的に取り入れるかが重要なポイントとなります。
このようなWebアプリケーションは、Javaなどのプログラム言語で開発されていますが、新規開発や改良・保守に大きな費用が必要となるのが現状です。市場からは、Webアプリケーションの開発におけるフォーマット変換作業を格段に減少させ、その開発・保守に要するコストの削減と、変化する市場動向への迅速な対応が望まれていたため、今回の発売となりました。


北米での動向

 北米では、航空宇宙産業、自動車産業、電子出版産業の分野においてOmniMarkで開発されたシステム実績が多く、利用が進んでいます。最新の情報を常にWebを通してユーザへ届けることで、競合他社とのサービスの差別化を図り、ビジネス成功の一助にしています。
その一例として、自動車産業では、メーカが提供するマニュアルからディーラーが接客時に使用する情報や修理用のマニュアル、検査用マニュアル、パーツリストなどの多くのドキュメントがあり、その内容をXML化してデータベース管理します。XML化する作業や配信時の変換に「OmniMark Professional 7.1サーバエンジン」が使われています。


東芝ソリューション株式会社

東芝グループのIT事業強化策の一貫として、2003年10月1日に株式会社東芝 eソリューション社と東芝ITソリューション株式会社が統合し発足。東芝ソリューションは、これまでお客様と共に培ったさまざまなシステム構築経験・実績、ならびに独自の技術、サポート力を基盤とし、ソリューションの販売・技術・開発を一体化して、複雑化するお客様のご要望に的確かつ迅速にお応えできるソリューションの提供を行います。
これにより、お客様満足度の継続的向上に努め、最も高い評価・信頼を戴けるNo.1ソリューション・パートナーを目指します。
詳細な情報は、https://www.global.toshiba/jp/company/digitalsolution.htmlをご覧下さい。


STILO CORPORATION

STILOはコンテンツ・エンジニアリングを提唱し、OmniMark製品を開発販売するグローバルプロバイダーで、コンテンツ管理システム等の分野でグローバルにビジネスを展開しています。イギリス、カナダ、ベネルクス3国、フランスにビジネス拠点を持ちます。
XML / SGML 技術をベースに複雑な情報や技術文書の管理、出版を必要とする企業のアプリケーション構築に多くの実績と経験を持っています。
東芝ソリューション株式会社とはOmniMark製品においてパートナー関係にあります。
代表者:Leslie Burnham, Chief Executive Officer
詳細情報は、https://www.stilo.comをご覧下さい。


●MicrosoftおよびWindows,Windows NTは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
●Solarisは、米国Sun Microsystems, Inc.の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
●すべての名称、商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。



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