ニュースリリース

窓口業務を革新する「デジタルペン データエントリ ソリューション」を発売
~デジタルペンで、手書き文字を書いたその場でデータに変換~


2005年5月31日 東芝ソリューション株式会社

 

東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:河村進介)は、手書き文字を書いたその場でデジタルデータに変換する「デジタルペン データエントリ ソリューション」を、行政機関や民間企業の窓口業務を革新するソリューションとして、本日より販売を開始します。


本ソリューションは、スウェーデンのアノト社が開発した技術に基づいた「デジタルペン(*1)」と、当社が開発した文字認識ソフトウェア「デジタルペン認識ソフトウエア」を組み合わせたもので、手書き文字を書いたその場でデータ化し、業務システムに取込みます。紙に書いた手書き文字をオペレータがデータ入力する方式や、帳票を一括してOCRでデータ化する方式など従来のデータエントリ方式と比べて、「書いたその場でデータにできる」「正しいデータとして変換されているかすぐに確認できる」という特長から、記入からデータ化までの時間を大幅に短縮し、窓口業務の革新につなげることができます。


今回開発した「デジタルペン認識ソフトウエア」は、当社が長年培ってきたOCR文字認識技術を応用して独自開発したもので、高い文字認識精度を実現しています。本ソフトウエアは、OCR文字認識機能と、位置、書き順、筆圧などの情報による認識処理を組み合わせたものです。文字の記入時間(記入された順番)から、従来のOCR文字認識では困難な重なった文字などの認識もできます。


当社は、「デジタルペン データエントリ ソリューション」を、手書きデータ入力業務のシステム化を革新するソリューションとして提案します。行政機関や金融機関、流通業など民間企業の窓口業務をはじめ、外出先や屋外でのデータ入力業務などに向けて、データエントリソリューションの一環として販売していきます。


なお、今回の報道発表にあたり、アノト社様から別紙のとおり賛同のコメントをいただいています。


【デジタルペン データエントリ ソリューションの概要】

デジタルペン、専用用紙、デジタルペン認識ソフトウエア、サポートサービスを組み合せたもので、帳票に記入された手書き文字を各種業務システムにデータ化して取込むソリューションです。紙とペンという従来からの入力手段をそのままに、手書き情報を即時にデータ化することができ、同時に原本も保管しておくことができます。


■構成:
・デジタルペン:アノト社が開発した技術に基づくデジタルペンを採用
・専用用紙:アノト機能対応紙製品(*2)
・デジタルペン認識ソフトウエア:
 当社のOCRで実績のある文字認識をアノト機能対応デジタルペンに適用したデータエントリ用ソフトウエア。入力から訂正・データ出力までデータエントリソリューションで必要なミドルウエア群で構成されます。


■価格: 49万3500円(税込み)~

■デジタルペン認識ソフトウエアの動作環境:Windows XP Professional

 

Windows 2003 Server

■特長:
1) 高精度認識
デジタルペンに蓄積された手書きの入力情報をイメージに変換、当社が長年培ってきたOCR文字認識機能と、位置、書き順、筆圧などの情報による認識処理を組み合わせました。文字の記入時間(記入された順番)から、従来のOCR認識では困難な重なった文字などの認識も可能にしました。特に、接触・はみ出し文字、二重線取消文字や潰れ・かすれ文字などの認識が高精度化され、OCRに比べてデータエントリへの応用場面が拡大しました。

2) セキュリティの確保
デジタルペンの記憶装置には手書きの入力情報が蓄積されます。デジタルペンは携行可能な入力手段として便利な反面、紛失、盗難による情報漏えいを考慮する必要があります。当社独自の方式により、当社システム以外ではデジタルペンからデータを取出すことができないセキュリティ機能を備えるとともに、デジタルペンそのものが勝手に持ち出されないように配慮しています。(05年第4四半期出荷分より対応予定)

3) OCRと共通のプラットフォーム
読取・訂正機能など認識プラットフォームは当社のOCRシステムである「OCR2000i」と共通のものです。読取定義ツール、アプリケーション開発キットなどのミドルウエア群も「OCR2000i」と共通であるため、OCRを活用したデータエントリからデジタルペンデータエントリへ容易に移行できます。

4) サポートサービス
導入検討からシステム構築・保守・運用に至るまでをトータルに支援する、様々なサポートサービスを用意しており、デジタルペンエントリシステムをワンストップで構築することができます。



*1 デジタルペン:
 スウェーデンのアノト社が開発した技術に基づいた製品。アノト機能対応紙製品に記入した筆跡の情報をデジタル化して内部の記憶装置に蓄積し、コンピュータに転送するペン。詳細については、アノト日本株式会社のWebサイト(http://www.anoto.co.jp/)「技術情報<アノト機能>」をご参照ください。 

*2 アノト機能対応紙製品:
 デジタルペンで読み取るための特殊なドットパターン(アノトパターン)が印刷されている専用用紙。



■ソリューションのイメージ図:

デジタルペン データエントリ ソリューション イメージ画像


  • アノトはアノト社の登録商標です。
  • Microsoft、Windowsは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • 本文中の製品名称はそれぞれ各社が商標として使用している場合があります。


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