ニュースリリース

静岡銀行様よりオペレーショナル・リスク内部管理ソリューション
「事務品質アラーム®」を受注
~オペレーショナル・リスク管理(バーゼルⅡ)の承認基準達成に向けた動きが本格化~


2006年5月29日 東芝ソリューション株式会社

 

 東芝ソリューション株式会社(本社:港区芝浦 取締役社長:梶川 茂司 以下、東芝ソリューション)は、株式会社静岡銀行(所在地:静岡市、頭取:中西勝則、以下、静岡銀行)より、オペレーショナル・リスク*1内部管理ソリューション「事務品質アラーム®」を受注しましたので、発表致します。

1.目的・概要

 

静岡銀行グループは、企業理念「地域とともに夢と豊かさを広げます。」をすべての活動の指針と位置づけ、倫理憲章の制定をはじめ、諸施策の実施を通じてコーポレートガバナンス体制やコンプライアンス体制の一層の強化に取組んでおります。


一方、2006年度末から施行されるバーゼルⅡ(新しい自己資本比率規制)では、新たに資本賦課の対象となる「オペレーショナル・リスク」を適切にコントロール/削減することを求めています。 そのため銀行は日常事務で発生するリスクをデータに基づき管理することの重要性が高まっています。

「事務品質アラーム®」は静岡銀行グループのリスク管理体制の中でオペレーショナル・リスク管理の内部統制管理をサポートすることを目的としています。


静岡銀行では、従来からお客様の苦情・要望を収集し、事務で発生したミスの分析に努め、お客様の満足を高める努力を実施してきましたが、これらに加え顕在化していない内在的なリスクについても早期に検知、対応できる体制を事務リスク管理上の課題としていました。


この度、新たに導入する「事務品質アラーム®」では、苦情やミスの事象に加え営業店端末やホスト上のオペレーションログなどを一元的に収集し、リスク管理、事務サポートなど異なる視点で自由に分析することや、重要リスク管理指標(Key Risk Indicator)を見つけることにより予防的な注意喚起を可能にします。


更に、再発防止策の作成をシステムで行うことにより、リスクの背景要因を分析し包括的な対応策を立案することや、リスク発生状況だけでなく改善状況についても経営陣を含む関係者が逐次モニタリング出来る仕組みを構築します。

2.今回の主要実現機能
  1) データ収集機能
 
  • 発生部店からあがってくる各種報告の一元管理(事務事故、苦情 等)
  • 事故報告のワークフローと進捗管理
  • 有形資産リスク、人的リスク、法的リスクなどその他リスクの登録機能

  2) データ分析、モニタリング機能
 
  • 各利用部門で目的に応じ多角的な分析
  • 重要リスク管理指標(Key Risk Indicator)の調査
  • シナリオに準じた定型的なレポート作成
  • Web画面での管理状況のモニタリング

  3) 再発防止策作成、モニタリング機能
 
  • 品質管理手法を使い事故発生部店ごとの再発防止策の策定
  • データ分析と連動した改善効果の測定
  • 発生部店で分析した後背要因から本部による包括的な再発防止策を策定
  • Web画面での改善状況のモニタリング

3.東芝ソリューション採用の理由
 
  • リスクデータ登録、分析、再発防止策作成、モニタリングの内部管理システムをパッケージで提供出来たこと
  • 事務品質分析のノウハウをもち、収集すべきデータ項目など概念設計がスムーズであったこと
  • システムの採用実績が豊富であったこと

4.「事務品質アラーム®」の特長
 
《オペレーショナル・リスク管理、事務品質管理の特徴》
  • 内部損失データ登録、オペレーショナル・リスク分析、再発防止策作成、モニタリングの内部管理システムをパッケージで提供
  • 内部損失データの蓄積だけでなく、ワークフローにより堅確な報告管理を実現
  • パッケージのため標準的なテンプレートにより要求定義に手間がかからない
  • 採用各行で得られたノウハウを継続的に製品にフィードバック*
  • 導入実績が豊富で(2006年2月末時点6金融機関)短納期で導入が可能
*採用行のご了解が得られたものを実施

《システム上の特徴》
  • 報告ワークフローを標準で装備
  • 分析OLAP(Online Analytical Processing:オンライン分析処理)を標準で装備、Excelをインターフェースとした簡易な操作性
  • 登録したデータの簡易集計・CSV(Comma Separated Values:コンマ区切り)出力を標準で装備、各種報告への応用が容易
  • Webアプリケーションにより既存クライアントを利用可能
  • Windowsサーバーの利用により低価格でシステムを構築
  • FISC(金融情報システムセンター)安全対策基準をクリアする高いセキュリティ管理、個人情報保護法対応


*1 オペレーショナル・リスク
バーゼルⅡ(新しい自己資本比率規制)で初めて明示的に資本賦課をされることが決定されたリスクで信用リスク、市場リスク以外のリスクの総称。


*「事務品質アラーム」は、東芝ソリューション株式会社の登録商標です。
* 本リリースに記載の商品名称は、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。



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