ニュースリリースニュースリリース

トレーディングソリューション「Trading Energy®」の
東京証券取引所次世代システム対応版を開発

2008年9月11日
  • 東芝ソリューション株式会社

 東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:梶川茂司)は、2009年秋に予定されている東京証券取引所次世代システム(arrowheadシステム、以下「東証次世代システム」)に対応する、証券会社向けトレーディングソリューション Trading Energy®V6(*1)を開発、2009年4月より出荷を開始することを発表します。

 国内の個人金融資産のうち、今後少なくとも1割、100兆円は株式投資に向かうといわれています。また金融商品取引法の施行、株券の電子化などの背景も加わり、証券業界は銀行業界との融和や競争、M&Aによる業界再編など、大きなうねりの中にあります。加えて2009年には東証次世代システムが稼動予定のため、証券会社各社は、より速く、より多く、より正確な取引、高度なコンプライアンス・リスク管理が求められています。

 こうした中、東芝ソリューションは証券フロント業務におけるディーリング業務やトレーディング業務を担う「Trading Energy®の機能や対応範囲を拡大、今後の証券業界の変化に対応します。主な機能拡大は以下の通りです。

  1. 発注速度の向上
    • 発注クライアントによるシングル注文執行から注文送信までの執行速度の従来比約30%向上。
      (市場接続ゲートウエイ「JSOES®(*2)経由の場合)
  2. 東証次世代システムに対応
    • 注文受付速度の大幅な向上を柱とした、2009年秋に予定されている東証次世代システムに対応。
  3. ポジション管理機能の実装
    • リアルタイムで保有株数や損益、現物残チェック等を管理するポジション管理機能を実装。

 東芝ソリューションは「Trading Energy®の現行バージョンをご利用いただいているお客様をはじめ、東証次世代システムへの対応を契機にリプレースを検討しているお客様に向け、今後3年間で20億円の売上を予定しています。

<新機能>

  1. 発注速度の向上
    • 現行システムからのシステム構造見直しと、当社開発の通信ミドルウエア搭載
    • 発注クライアントによるシングル注文執行から注文送信までの執行速度を従来比約30%向上(市場接続ゲートウエイ「JSOES®(*2)経由の場合)。
  2. 東証次世代システムに対応
    • 現行の東証やジャスダック証券取引所、大阪証券取引所や東証派生システムへの接続はもちろんのこと、2009年秋に予定される東証次世代システムへのスムーズな切替・移行を実現
    • 東証端末の機能(問い合わせ機能)の実装
  3. ポジション管理機能の実装
    • ポジション管理機能を実装し、マスタの一元管理を実現
    • 多様な体系でポジションを管理し、リアルなポジション・モニタリングやリスクコントロールが可能
  4. システムの品質確保
    • 当社開発標準「ISDS」(*3)の利用と証券共通基盤により、製品固有の処理を低減、品質を確保し、お客様固有のアプリケーションの開発量を低減。
  5. その他
    • 特殊注文機能、新GUI、Linuxプラットフォームの採用 等

<東芝ソリューションの証券業界への取り組み>
東芝ソリューションでは1988年の東京証券取引所のシステム化以降、証券業界向けに取引所と証券会社間の注文・約定電文送受信のゲートウエイソリューション「JSOES®(*2)やトレーディングソリューション「Trading Energy®」を開発・販売してきました。
長年に渡る豊富なソリューション導入実績と、SIerとしてハードウエアやネットワークを含めたシステム全体を支援・構築・保守することでお客様から評価いただいております。

*1
「Trading Energy®」について
証券フロント業務であるディーリング、トレーディング、ポジション管理、システム管理、機関投資家向け売買業務(DMA)などを支援する機能を提供する東芝ソリューション自製の証券会社向けのソリューション。1998年に大規模証券会社向けにインデント開発し、2002年にパッケージ化、その後10社以上に導入いただいております。
*2
「JSOES®」について
東芝ソリューションが開発・販売している証券取引所と証券会社の間で注文電文・約定電文を送受信するゲートウエイソリューション。東京証券取引所、大阪証券取引所、名古屋証券取引所、札幌証券取引所、福岡証券取引所、ジャスダック証券取引所の全証券取引所、全商品に対応。1988年にリリースし、同ゲートウエイ製品で約30%のシェアを占めています。2006年12月には独自開発の通信ミドルウエアT.I.Pを搭載し処理速度の向上を実現した「JSOES Empyrean」をリリースし、多くの証券会社にて活用いただいております。
(名称は「Japan Stock Order/Execution System」の略)
*3
「ISDS®」について
東芝ソリューションが業界標準をベースにして、弊社で培ったノウハウを組み入れ、システム/ソフトウエア開発での作業項目を工程にしたがって整理した統合型システム開発標準
Trading Energy®、JSOES®、ISDS®は東芝ソリューションの登録商標です。

以上

ニュースリリースに掲載されている情報(価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。