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東芝ソリューションと東海大学が国内初の組込みソフトウエア分野の
人材育成に関する産学連携に調印
~双方のニーズを考慮した学習カリキュラムを共同開発、社内教育や大学講義に利用~

2009年11月4日
  • 東芝ソリューション株式会社
  • 東海大学

 東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:梶川茂司)と東海大学(所在地:神奈川県平塚市、学長:高野二郎)は組込みソフト技術者の育成に関する産学連携の覚書に調印したことを発表します。組込みソフト技術者の育成に関する産学連携は日本で初の試みです。

 自動車やデジタル機器などの性能や機能を差別化し、商品力を高めるために組込みソフトウエアが担う役割は年々大きくなっており、今後もその重要性に比例して、開発規模は増大していくと考えられます。一方その開発を支える人材の育成は思うように進んでいないのが現状であり、その要因としては一般的なソフトウエア開発の教育だけでは人材が育たないといった実状が挙げられます。組込みソフトウエアの開発者には「ハードウエア目線でソフトウエア」を開発し、「ソフトウエア目線でハードウエア」を考えられる知見が求められます。

 これまで東芝ソリューションと東海大学は東芝ソリューション独自の組込み技術者育成機構である「エンベデッドアカデミー(EA)」(*1)の初級講座のカリキュラムを共同で開発・開講するなどの協力関係にありましたが、今回の調印によりその関係をさらに発展させ、双方の人材育成策を以下のように強化します。

    • 東海大学のカリキュラムをEAへ移転、EAで研修した結果を東海大学へフィードバック、カリキュ ラムを評価・改善し、再度EAへ移転、というサイクルを形成
    • このサイクルを他の企業や地域の大学へも共同で移転し、組込み技術者育成に協力することで、 日本の産業力強化に寄与
    • 東芝ソリューションで開発中のツールの応用研究、スキル獲得手法の共同研究を行い、ツールの 国際展開の可能性を創出

 今後は教育ドキュメントの共有や貸与・借用によるコスト削減、出張授業や企業講座開設などによる人材交流施策なども企画し、より密な関係を構築していきます。また、国内で組込み技術教育を実施している教育機関に対し、この産学連携の実績を基にリーダーシップを発揮していきたいと考えています。

東芝ソリューションにおけるEAの運営形態やカリキュラムについては以下のイベントで 詳細をご覧いただけます。
◆東芝ソリューションフェア2009
日時 :2009年11月5日(木)・6日(金)
場所 :ホテルパシフィック東京
*1
エンベデッドアカデミー(EA:EmbeddedAcademy)
東芝ソリューションが2008年に立ち上げた組込みソフトウエアに特化した独自の技術者育成機構。 EAでは個々の技術者のスキル、キャリアにマッチした講座を準備し、それを判定する認証制度を設け、技術者 のレベルをETSS(*2)に基づいて定量的に把握し、計画的な人材育成を行います。基礎教 育はもちろん、特定の製品に特化したドメイン教育、ハードウエアを利用した演習型教育など、組込み技術に 特化した一貫した人材教育を行っています。
*2
ETSS(Embedded Technology Skill Standards)
IPAが策定している組込みソフトウェアの開発スキルを測定する指標(組込みスキル標準)

 

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