ニュースリリースニュースリリース

東芝ソリューションと東芝インフォメーションシステムズ、
東芝プライベートクラウドの国内対応を完了
~今後はパブリッククラウド化によるサービス提供を検討~

2011年1月12日
  • 東芝ソリューション株式会社
  • 東芝インフォメーションシステムズ株式会社

 東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:河井信三)と東芝インフォメーションシステムズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:六串正昭)は、国内の東芝グループ企業に提供している情報システムのクラウド化を完了したことを発表します。今後、東芝ソリューションではグループ内でのクラウド構築実績を元に同レベルのサービスをお客様に提案できるようなビジネスモデルを検討していきます。

 東芝グループでは、国内外に542社(国内227社、海外315社)、約20万人の社員がワールドワイドにビジネスを展開しています。両社は、東芝グループの情報システムの開発・保守・運用を長年にわたり担っており、約80のサービスを提供、24時間365日でグループ全体の事業活動を支えています。

 両社は2008年より、東芝が掲げる「東芝グループIT戦略」実現に向け、国内外でシームレスかつ戦略的に活用することを目的とし、情報システムのクラウド化を進めてきましたが、2010年10月に国内対応を完了しました。実施した主な施策は以下の通りです。

<国内対応での主な施策>
・仮想化技術によるサーバ統合
・バックオフィスを支える情報システムのシェアード化
・エンジニアリングシステムのクラウド化

 今後は2011年4月の中国拠点稼働を皮切りに、「グローバルITシェアード構想」をキーワードとした海外展開を進めていきます。

<グローバル対応での主な施策>
・グローバルネットワークの統合
・海外リソースを活用したBPOの推進
・SCMシステムのグローバルサービス化
・PLM(製品ライフサイクルマネジメント)のグローバルサービス化

 東芝ソリューションは、国内有数の巨大企業システムのクラウド化で培ったノウハウを、クラウドインテグレーションやクラウドサービス(SaaS)としてメニュー化し、お客様への営業活動を開始しています。今後は、東芝プライベートクラウドのテナント化による外部へのサービス提供(パブリッククラウド化)など、東芝品質をお客様へ提供していくことを検討していきます。

【国内対応での主な施策】

(1)
仮想化技術によるサーバ統合
  • 国内で管理しているサーバをデータセンターの仮想化サーバに集約。国内主要拠点のサーバを対象に100台が4台になる集約率を実証し、同様の手法で現在も統合範囲を拡大。並行して運用の統合も推進し、集約された運用業務の定型化と自動化によりグループ全体での運用効率向上を達成。これらの施策により、2010年度末には60億円のコスト削減効果をあげる予定。
(2)
バックオフィスを支える情報システムのシェアード化
  • 人事/給与/勤怠/財務会計などを中心にグループ内で業務システムを共通化。特に、事業特性に左右されない人事/給与システムでは、東芝ソリューションの人事給与ソリューションとして豊富な実績を誇るGeneralist®をクラウド型で提供し、東芝グループの人員比率で約8割が同システムを利用。その他にも、可視化経営を支えるBIツール、調達システムなど、共通機能を中心にクラウド型のサービスを多数展開。
  • メール/情報共有については、グループグローバルに「距離」を縮め「密度」を濃くする情報共有環境の実現に向け、クラウド化を推進。これまで統合Notes環境を利用していた東芝グループ関係会社は2010年末を目標にOUTLOOKメールとMOSS(Microsoft Office Sharepoint Server)への集約を推進中。
(3)
エンジニアリングシステムのクラウド化
  • 事業特性や専門性の強い業務領域でも、クラウド型に適したサービスを選別し推進。サーバーリソースの時間貸しでシミュレーションを行えるハイパフォーマンスコンピューティングサービス、業界の横断的な取り組みである環境負荷物質管理など、各種サービスを提供。

 

【グローバル対応での主な施策】

(1)
グローバルネットワークの統合
  • 海外ネットワークのハブ拠点となるNOC(ネットワークオペレーションセンター)を4拠点(北米、欧州、アジア、中国)に開設。今後構築されるITシェアードサービスセンターの足回りを整備していく。
(2)
海外リソースを活用したBPOの推進
  • 中国にグローバルコードセンターを開設。東芝グループ内の統一コード利用会社へのコード管理 業務と集約による効率化、ガバナンス強化を実現し、多言語(英語、中国語、日本語)・24時間365日対応のサービスデスク機能を提供。
  • 中国・アジアを皮切りにITシェアードサービスセンターを開設。
(3)
SCMシステムのグローバルサービス化
  • システム製品事業、業務用機器事業、コンシューマ製品事業、電子デバイス事業の4分野をグループ横断要件(IFRS、遵法など)で標準化し、クラウド型でのサービス提供を計画。
(4)
PLM(製品ライフサイクルマネジメント)のグローバルサービス化
  • 基盤となるPLMを中核に、横断的な課題に対する共通機能を整備し、クラウド型でのサービス提供を計画。設計・開発業務のグローバル展開、新規事業へのIT基盤整備の迅速化により、事業展開の広がりとスピードを支えるとともに、IT運用の効率化を目指す。
Generalistは東芝ソリューション株式会社の登録商標です。
OUTLOOK、MOSSは米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です。

ニュースリリースに掲載されている情報(価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。