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東芝ソリューションとインフォマティカ、証券業向けソリューションで協業
~東芝ソリューションのゲートウェイ製品JSOESのミドルウェアに
Informatica UM (Ultra Messaging)(旧:29West LBM)を搭載
業界トップクラスの発注速度を実現~

2011年4月26日
  • 東芝ソリューション株式会社
  • インフォマティカ・ジャパン株式会社

 東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:河井信三)とインフォマティカ・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:吉田 浩生)は、証券業向けソリューション分野で協業することを発表します。東芝ソリューションの提供する取引所ゲートウェイ製品「JSOES(Japanese Stock Order Execution System)」に、インフォマティカの提供する通信ミドルウェア製品「Informatica Ultra Messaging Streaming Edition (UMS) (旧:29West LBM)」を搭載し、JSOESの低レイテンシー(高速)版の提供を開始します。

 日本における証券執行市場では、2010年1月に主要執行取引所である東京証券取引所にて稼動した“arrowheadシステム”による執行処理能力向上や、PTS(Proprietary Trading System:私設取引所)の利用拡大による執行取引所の多様化などにより、証券の売買金額・件数が著しく増加しています。また、欧米の証券執行市場では一般的な取引手法であるHFT(*1)やSOR(*2)などの影響で、日本の証券執行市場でもアルゴリズムトレーディング(*3)が求められてきており、これらのシステムの実現、顧客(BuySide)からの注文の確実な執行、手数料収入の増大(ベーシスの改善)のため、より低レイテンシーな売買システムが求められています。

 今回の協業では、売買システムの構成要素である証券取引所への接続ゲートウェイの処理能力向上を実現し、低レイテンシーな売買システムを実現します。「JSOES」に「UMS」を搭載することで、従来製品比較でレイテンシーが約30倍向上、1注文あたりの処理時間が百数十マイクロ秒と、業界トップクラスの注文処理の高速化を実現し、なおかつ、大量発注時においてもスローダウンの発生しないシステムをご提供します。

 両社は今後、取引所への発注処理のレイテンシー低減を検討する証券会社への提案を共同で行い、JSOESを利用した発注処理性能測定など、お客様のご要望に応じて対応していく予定です。また、インフォマティカは今回の協業で日本市場への更なる深耕を目指し、東芝ソリューションはゲートウェイ単品・トレーディングシステム・アルゴリズムトレードシステムを含め、低レイテンシー売買システムについて今後3年間で20社以上への導入を目標とします。

*1
HFT(High Frequency Trading):高頻度売買。大量のスライス発注等を繰り返す手法。
*2
SOR(Smart Order Routing):取引所、国内PTS、ダークプールを対象として投資家に最も有利となるよう注文を回送する仕組み。
*3
アルゴリズムトレーディング:投資家の売り買い注文に対して、自動的に銘柄、数量、マーケット状況などを判断し、売買の分散、発注タイミングの調整などを行う売買執行の仕組み。
◆東芝ソリューションの「JSOES」について
日本株式注文約定システム(Japanese Stock Order Execution System)の頭文字から命名。証券取引所(東証、大証など)とトレーディングシステムの間に位置し、リアルタイムでの注文・約定電文の送受信を行うためのシステム。自社開発のパッケージ製品で、3000本(仮想サーバー)以上の導入実績を持ち同種製品ではトップクラスのシェア。高信頼性のSPARC Solaris版、高信頼性と低レイテンシーを併せ持つLinux版(自社製ミドルウェアを搭載)と、本リリースのさらなる低レイテンシー版をリリース。
◆インフォマティカのInformatica Ultra Messaging Streaming Edition「UMS」について
Informatica Ultra Messaging Streaming Edition (UMS)は、エンタープライズメッセージングファブリックの次世代ハイパフォーマンスアプリケーションを提供する、速く、効率的で、軽量なメッセージングシステムです。UMS独自の技術により、このハイメッセージングを実現します。UMSは全世界で160以上のシステムに実装されています。UMSは金融のハイスピードマーケットデータの配信からハイクラスターコンピューティングアプリケーション等、多岐に渡るアプリケーションに実装されています。
<東芝ソリューションについて>
東芝ソリューションは、東芝グループのITソリューション分野を担う中核企業として2003年に設立し、様々な業界・業種にITソリューションを提供しています。これまでお客様と共に培ってきたさまざまなシステム構築経験・実績、ならびに独自の技術、サポート力を基盤とし、ソリューションの販売・技術・開発を一体化し、複雑化するお客様のご要望に的確にお応えするソリューションを提供します。お客様満足度の継続的向上に努め、最も高い評価と信頼をいただけるNo.1ソリューション・パートナーを目指しています。
<インフォマティカ社について>
Informatica Corporation (NASDAQ: INFA) はデータ インテグレーション ソフトウェアおよびサービスにおける世界No.1独立系プロバイダーの1社です。今日のグローバルな情報経済環境において、世界中の企業がタイムリーで信頼できる最適なデータによって、最も重要なビジネスニーズを満たし、競合優位性を手にしています。現在、インフォマティカのソリューションは世界4,200社を超える企業において、企業内やクラウド等の企業外に保有する既存情報資産へのアクセスや統合の実現に活用されています。インフォマティカに関する詳細はインフォマティカ・ジャパン株式会社(代表 03-5229-7211)までお問い合わせいただくか、Web サイトhttps://www.informatica.com/jp/をご覧ください。
JSOES
https://www.toshiba-sol.co.jp/industry/security/jsoes/jsoes_index.htm
Informatica、PowerCenterは米国および世界各国におけるInformatica Corporationの登録商標または商標です。その他すべての企業名および製品名は、各社が所有する商号または商標です。
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