ニュースリリース

2017年11月7日

東芝デジタルソリューションズ、インドのICT企業 テックマヒンドラとスマートファクトリー領域での協業を開始

東芝デジタルソリューションズ株式会社

 東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市 取締役社長 錦織弘信 以下、当社)は、テックマヒンドラリミテッド(本社:インド ムンバイ CEO CP Gurnani(グルナニ) 以下、テックマヒンドラ)と、スマートファクトリー注1領域で協業することに合意し、スマートファクトリーソリューションの提供に向けた活動を開始します。

 多くの産業分野であらゆる物事のデジタル化が加速していく中、製造業においてはインダストリー4.0などに代表される大きな変革期を迎えています。現場となる工場には、製造・生産装置をはじめとするさまざまな機器に、センサーやIoTデバイスが設置され、日々大量データの収集、蓄積が行われるようになってきています。しかしながら、多くの企業においては、集められたデータが必ずしも現場の業務改善や歩留まり改善、予兆分析などにつなげられていないという課題を持っています。また、多くの製造業では生産拠点のグローバル化が進んでおり、現地生産拠点に対して、IoT化への取り組みを展開し、確実な導入と定着を行うためには、設計・開発から導入・運用までグローバルで包括的にサポートするインテグレーションの体制が求められます。

 このような課題に対して、共に製造業を母体とするICT企業である当社とテックマヒンドラは、自社グループでの事例や経験などの強みを生かし、スマートファクトリーソリューション事業を推進しています。
 当社は、東芝IoTアーキテクチャー「SPINEX™(スパインエックス)」のもと、東芝グループで培った生産技術や関連ノウハウを結集させた次世代ものづくりソリューション「Meisterシリーズ™」を展開しています。「Meisterシリーズ™」は製造業におけるIoTデータの収集・蓄積や、効率的・効果的な活用を実現し、製造工程における品質や生産性の向上だけでなくビジネスライフサイクル全般を支援する仕組みをお客様に提供します。さらに、東芝独自の統合データモデルとビッグデータ高速処理基盤を備えたものづくり情報プラットフォーム「Meister DigitalTwin™」により、ものづくりのプロセスをデジタル空間に複製し、微細な時系列での分析を可能にすることで、ものづくりのデジタル化に貢献します。
 テックマヒンドラは、IoT技術サービス企業のリーダーとして、この分野において製品とICT技術を組み合わせながら、対応能力の強化を進めています。つながるデバイスを中心とした通信技術への幅広い理解とインダストリー4.0への注力により、テックマヒンドラはIoT分野で業界屈指のグローバルな顧客を持つリーディング・ソリューション・プロバイダーと位置づけられています。また、"Digitalization(デジタル化)"、"Automation(自動化)"、"Verticalization(垂直統合)"、"Innovation(イノベーション・革新)"、"Disruption(創造的破壊)"の5つの技術の柱に基づいたD.A.V.I.D戦略に注力しており、IoTはその中でも特に力を注いでいる分野です。

 今回の協業の具体的な取り組みとして、当社のスマートファクトリー関連プロジェクトにテックマヒンドラが参画し、スマートファクトリーソリューションのグローバル展開に向けた活動を開始しています。当社とテックマヒンドラはそれぞれの知見や経験を生かし、製造業が抱えるものづくりのデジタル化に伴う多くの課題に対するソリューションの提供を目指します。

以上

注1
スマートファクトリー:工場にIoTを導入し、各種データの収集・分析等を通じて生産性や品質の向上などを実現する先進的な工場
SPINEXは、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本またはその他の国における商標です。
Meister DigitalTwin、Meister シリーズは、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本における商標です。