ニュースリリース

ビッグデータ・IoT向け分散データベース「GridDB®」機能強化版の提供を開始 ~ スケールアウトとスケールアップのベストミックスでペタバイト級のデータ管理を実現 ~

2019年12月3日

東芝デジタルソリューションズ株式会社

 東芝デジタルソリューションズ株式会社(以下、当社)は、高頻度で大量に発生するIoTデータやビッグデータの管理に適した分散データベース「GridDB®」の機能強化版として、ペタバイト注1級データの管理を少ないサーバ台数でも実現する技術を搭載したGridDB v4.3の提供を本日から開始します。

 IoTシステムでは、デバイスの増加や長期の稼働を経て蓄積するデータサイズが増えてきており、ペタバイト級データの管理が必要となってきています。一方で、数十台のサーバからなる大規模なクラスタシステムは高コストになるため、より少ないサーバからなる小規模なクラスタが望まれるケースもあります。そのためには、クラスタを構成する1サーバあたりに蓄積できるデータベースの最大サイズを大きくする必要があります。
 そこで、GridDB内部のデータ管理構造の最適化を行うことでリソース使用量の大幅削減を図り、1サーバあたりのデータベース最大サイズを増加させました。また、この強化とともに、データベースのバッファ制御機能とクラスタ内のデータ配置機能の強化、さらに、複合索引などの機能を強化し、大規模データに対する処理性能を向上させました。これらにより、要件に応じて、スケールアウト注2だけではなく、スケールアップ注3の手段を組み合わせて、少ないサーバ台数でもペタバイト級データをミリ秒オーダーで処理できるようになりました。

 

構成例:システム要件により選択が可能に

 

 GridDBは産業や社会の幅広いシーンで導入され、社会インフラなどのクリティカルなシステムにおける時系列データ処理において活用されています。当社は今後も、IoTやビッグデータによるデジタルトランスフォーメーションを支えるデータベースとしてGridDBを強化してまいります。

 

  • 注1 ペタバイト:1015バイト=1,000兆バイト
  • 注2 スケールアウト:サーバ台数を増やすことで、処理能力を高める手法
  • 注3 スケールアップ:サーバを高性能にすることで、処理能力を高める手法

ビッグデータ・IoT向け分散データベース「GridDB」について

 産業や社会を支える多種多様なシステムを構築・運用してきた知見・実績を基に当社が開発したスケールアウト型データベースです。 膨大な時系列データを効率よく蓄積し、高い性能をスケーラブルに発揮できます。IoTやビッグデータに適した、「IoT指向のデータモデル」「高い性能」「高い拡張性」「高い信頼性と可用性」を特長とします。

GridDB商品情報サイト
https://www.toshiba-sol.co.jp/pro/griddb/
GridDB開発者向けサイト
https://griddb.net/ja/

  • *GridDBは、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本における登録商標です。

以上