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MAGNIAが持つ節電機能による電力利用の最適化

節電による効果

東日本大震災の教訓から社会全体で節電、省電力の意識の高まりがみられ、いろいろな取り組みが行われています。
IT機器の品目別電力消費の内訳をみていると、財団法人 新機能素子研究開発協会の電力使用機器の消費電力量に関する現状と近未来の動向調査(別ウインドウで開きます)によると、サーバー・ストレージで約半分の電力を消費しており、コスト面からすでにさまざまな節電対策を実施していますが、サーバー・ストレージを効率的に節電することで電力利用の最適化を図れることが期待できます。

IT機器の品名別電力消費の内訳

MAGNIAシリーズでは節電機能を標準搭載してきましたがお使いのサーバー利用状況を見直し、節電機能を使うことにより、効果的な電力削減が実現できることを提案します。

 

消費電力の把握

電力利用の最適化をする上で、まず行わなければならないのが現状の消費電力量の把握です。時間帯によるサーバーの消費電力の変化やその推移を把握することで、現状の電力消費の状況が理解できます。

MAGNIAシリーズでは、MAGNIA R3320b、R3310b、T3510b、R1510bのリリースにより、本体装置に標準搭載されたBMC(Board Manegement Card)機能が「EXPRESSSCOPE®エンジン3」にすべてのモデルで統一されました。さらに、標準添付のサーバー運用管理ソフトウェア「ESMPRO®」を使って、各サーバーの消費電力を把握する機能を提供しています。ESMPRO®によって、時間帯に応じて変化する各サーバーの消費電力の推移を5分から24時間計測しグラフ化することで、システム全体の消費電力をより直感的に把握できます。計測した消費電力値を他の分析ツールで活用できるよう、CSV形式の出力も行えるため、詳細な分析が行えるようになります。

消費電力の把握 画面イメージ

消費電力のグループ管理

管理しているサーバーは、必ずしも一台とは限りません。一台一台消費電力の計測を行っていては、管理しているサーバー全体の消費電力量の把握は非常に困難です。ESMPRO®ならば、サーバー一括操作が利用できるため、複数のサーバーの計測から、集計まで一括して行えます。

消費電力のグループ管理 画面イメージ

スケジュール運用による節電

計測した消費電力グラフなどを基に節電対策を立てることができます。サーバーの運用はファイルサーバーのような24時稼動を前提としたものや、プリントサーバーやアプリケーションサーバーのような、24時間稼動が前提でないものがあります。いままでUPSで利用されていた稼働スケジュール設定機能が標準で搭載されています。ESMPRO®の管理画面から時間帯/日/曜日/週単位での細かな電源自動制御を行うことで、不必要なサーバー稼働をスケジュール化することによって電力消費を容易に抑制することができます。また、グループ化した複数サーバーの一括電源投入やシャットダウンにも対応しています。一度スケジュール設定を行えば、スケジュールにしたがって稼動させますので管理者が個別のサーバーを管理を行うことなく、最適なときにサーバーを稼動させ、必要の無いときは停止させることができます。

スケジュール運用 画面イメージ

 

リモートバッチによる消費電力の自動監視

節電対策を行っていますが、その計画が期待通りの成果を挙げているか確認できます。環境などで、PLAN、DO、SEE、ACTIONのサイクルが重要であるといわれますが、リモートバッチ処理を設定すれば、定期的に消費電力の監視を行いますので、計画通りに消費電力の低減が行われているのか確認することができます。

リモートバッチ 画面イメージ

 

電力上限制御

24時間稼動のサーバーでは利用している施設内で電力使用制限が設定されている場合は、電力上限制御(Power Caping)機能が有効です。ESMPRO®にはこの機能を標準搭載しています。利用する電力の上限設定を行うことで、パフォーマンスと電力のバランスを利用状況に応じて最適化することが、サーバの最大消費電力の管理や、限りある施設内の電源リソース節約を可能にします。以下は、高負荷プログラムを動作させた状態で、電力上限制御を有効にした場合の一例です。

電力上限制御 画面イメージ

電力上限制御のスケジュール化

電力上限制御は消費電力の大きいCPUの性能を調整することで実現されています。消費電力と性能のトレードを行いますが、たとえばソフトウェアのスケジューラーと組み合わせて、電力上限制御が掛かってない時間を夜間に設定してパッチ処理などの高負荷プログラムを動作させて、処理性能と消費電力の最適化が図れます。今後検討されている時間別料金性などに柔軟に対応できるようになります。

電力上限制御のスケジュール化 画面イメージ

Keyboard、Videoモニター、Mouseなし(KVMレス)の運用

統計結果からディスプレイ、TVなどの消費電力も無視できません。今まではサーバーにモニターやキーボード、マウスなどを接続して保守を行っていましたが、MAGNIAシリーズなら、EXPRESSSCOPE®エンジン3とESMPRO®とオプションのリモートマネージメント拡張ライセンスを組み合わせることで、KVMレスの運用が図れます。リモートマネージメント拡張ライセンスを使えば、従来OSがサポートしているリモートデスクトップ機能だけではなく、システムの起動画面やBIOSの設定画面なども、管理サーバーや管理PCへ表示や操作が可能になります。BIOS画面の確認のためにモニターや、キーボード、マウスを使用しないで、サーバーの保守やサーバー運用が計れるため、その分消費電力の削減に大きく貢献できます。

Keyboard、Videoモニター、Mouseなし(KVMレス)の運用 イメージ

以上がMAGNIAシリーズがもつ特徴的な節電機能です。管理ツールであるESMPRO®をうまく利用して節電計画を支援してまいります。

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