Windows Server® 2003/2003 R2からの移行関連情報
更新日:2015年2月4日
Windows Server® 2003/2003 R2の移行関連情報
本ページでは東芝IAサーバー MAGNIAシリーズにおけるMicrosoft® Windows Server® 2003/2003 R2の移行情報やご使用時の注意事項、対応サービスを掲載します。
Windows Server® 2003/2003 R2の延長サポートの終了は2015年7月
Windows Server® 2003は、2003年5月に登場しましたが、2010年7月にメインストリームサポートは完了し、現在は延長サポートの段階になっています。しかし、不具合修正やセキュリティー問題の修正を行うこの延長サポートも、2015年7月に完了してしまいます。
マイクロソフト株式会社Webサイト マイクロソフト サポート ライフサイクル
現在でもWindows Server® 2003/2003R2の修正は続いています。
マイクロソフト株式会社によると、2012年8月から2013年9月の間におけるWindows Server® 2003/2003 R2関連のセキュリティ更新プログラムのリリースは47件あり、延長サポートにおいても継続的に脆弱性に関する対応が行われています。しかし、2015年7月からはセキュリティ更新プログラムがリリースされなくなり、未対応の脆弱性が増えていき、新手の脅威に対応できなくなります。不正アクセスやデータの改ざんなどを目的とした悪意ある攻撃の対象となりかねず、企業のシステム基盤として継続利用するにはリスクが大きくなります。
マイクロソフト株式会社Webサイト 最新サーバー環境へ移行するメリットと移行の方法
リスク回避の最善策はシステムの刷新
Windows Server® 2003/2003 R2を最新のOSにアップデートすることがリスク回避の最善策です。しかし、Windows Server® 2003/2003 R2が稼働しているシステムはサーバーの稼働時間も長く、HWの老朽化による故障率の上昇や、保守部品の手配などにも注意が必要です。古いシステムを利用する諸問題を解決するには、最新のWindows Server® 2012 R2と、MAGNIA最新モデルに刷新することが一番です。最新のMAGNIAはリモート管理に対応しており、すべてのMAGNIAでBMC(Baseborad Manegement Controller)を標準で実装しています。BMCは本体とは独立したHWであり、障害を検知したらメールで自動的に通知したり、遠隔地から障害状況を確認することができるようになりました。現地に出向くことなく監視することは当時のモデルでは出来なかったことで、障害発生時の対応力が大幅に向上しています。
リモート管理
・すべてのサーバーに標準搭載されたBMC機能とオプションのリモート管理拡ライセンスによって、遠隔地から障害を検知して、遠隔で管理することが可能です。
監視機能詳細は構成ガイドをご参照ください。
ESMPRO構成ガイド(701KB) (2014年04月21日)
また、最新アーキテクチャを採用したインテル® Xeon® プロセッサー E5-2600v2シリーズに対応したモデルを用意しており、最大12コア/24スレッドの高性能CPUを2個搭載可能です。メインメモリも最大1.5TBまで搭載可能とし、仮想化環境の実行に十分な性能を持っています。Windows Serve® 2003/2003 R2のシステムを集約化することでシステム台数を削減でき、物理サーバー減少による管理のHW軽減や省電力化が行えます。
Windows Server® 2012 R2を利用するメリット
最新OS Windows Server® 2012 R2に変えることで、セキュリティリスクは回避できますが、Windows Server® 2003/2003 R2では実現できなかった便利な機能が利用可能になります。 一般的なファイルサーバー用途だけでも、こんなに便利になります。
Thin Provisioning
HDDの容量などは将来の利用規模を検討して必要な最大容量を用意しましたが、Thin Provisioning機能によって、検討していた最大容量は仮想的に設定することができるようになりました。アプリ側からみると仮想容量であたかも大きな容量が存在しているように認識できます。しかし、HWは必ずしもすべての容量を用意する必要がなく、足りなくなった時にHDDを追加していけばよいので、各種増設時の煩雑な設定を軽減できるようになりました。大規模なストレージシステムの場合には、必ずしもすべての容量が必要ではないので、スモールスタートが可能になり、初期コストを削減できます。
記憶域の階層化(ティアリング)
Windows Server® 2012 R2は、ティアリング機能が実装されています。ティアリングは、アクセス頻度高いファイルをより高速なストレージ機器に、自動再配置する機能です。一般的なRAIDアレーに、ランダムアクセスに強いSSDを追加することによって、アクセス頻度の高いファイルはSSDへ自動的に再配置され、ファイルサーバーの利用効率を改善します。ファイルサーバーの場合には時間単位でアクセス頻度が変わりますが、より効率的な運用が行えるようになります。
システム更新を行う上での移行支援
既存のWindows Server® 2003から新システムへの移行には、既存のシステムのセキュリティ性を上げる方法や、現状の負荷を計測して最新OSにサイジングするなどの方法が考えられます。お客様の要望を踏まえて最適な移行手段をご提案させていただきます。
既存のWindows Server® 2003/2003R2を活用したい場合の支援
Windows Server® 2003が動作しているサーバーの老朽化対策を実施するために、既存システムを仮想環境へ移行させるP2Vサービスや、ホワイトリストを作成してリストに載っているソフトウェアしか動作させないアクセスコントロール機能をWindows Server 2003で実現するソフトウェアなどの提案が行えます。
Windows Server® 2003/2003 R2固定利用のご紹介 ((2015年2月4日)
Windows Server® 2012 R2への移行支援
Windows Server® 2012 R2への移行には検討すべきことがたくさんあります。弊社においてもWindows Server® 2012/2012R2を利用するための注意点をまとめた構成ガイドがありますので、ぜひご活用ください。
Windows Server® 2012/2012 R2 構成ガイド(194KB)(2014年4月21日)
また、マイクロソフト株式会社が、Windows Server® 2012 R2に関するマイグレーションサイトが作成されていますのでご紹介します。Active Directory移行の注意点やファイルサーバー移行ガイドなどが掲載されています。
マイクロソフト株式会社 Webサイト サーバーマイグレーションサイト
さらに弊社の取り組みとしては、アプリを含めた Windows Server® 2003/2003 R2からWindows Server® 2012 R2へスムーズな移行をお手伝いするサービスを立ち上げます。各OSでサポート条件が異なっており、単純なOSの入替えだけでは済まないことから、アプリ移行のお手伝いをするアセスメントサービスがあります。ぜひ、ご利用ください。
アプリ移行で考慮すべき点 | Windows Server® 2003 /2003 R2 |
Windows Server® 2012 R2 |
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1) OSのタイプ | |||
アーテクチャーの違い | 32Bit,64Bit | 64Bit | |
IISのバージョン | 6.5 | 8.5 | |
SMB | SMB1.0 | SMB2.0,SMB3.0 | |
.NET Frameworks | 1.0,1.1 2.0 | 2.0,3.03.5,4,4.5 | |
2) SQLの違い | |||
バージョンの違い | SQL Server 2000 | SQL Server 2012 |
詳細はガイドをご参照ください。
Windows Server® 2003/2003 R2アセスメントサービスのご紹介 ((2014年2月4日)