動作確認方法
本体の動作確認として、コンポーネント確認(1)とシステム確認(2)を行っています。
さらに周辺機器の動作確認として、周辺機器確認(3)〜(11)を行っています。
(1)コンポーネント確認
以下の各装置の動作確認を、ディストリビューターのハードウェア・テストプログラム等で確認しています。ODD(光学ドライブ)、キーボー ド、マウスに関しては、 インストールで使用できる事を確認しています。 ビデオカードに関しては、グラフィカルインストールとX Window Systemが起動する事を確認しています。
- ハードディスク (RAID Controller, Disk Controllerを含む)
- メモリ
- ODD(光学ドライブ)
- フロッピードライブ
- USBポート
- キーボード
- マウス
- LANカード
- ビデオカード
(2)システム確認
4種類のプログラムを一斉に72時間稼動させ、問題が発生しないことを確認しています。
使用しているプログラムは以下のものです。
(3)周辺機器確認
対象機器:オートローダー・ライブラリ装置を除くテープ装置
(AITテープ装置、DATテープ装置、DDSテープ装置、DLTテープ装置、LTOテープ装置など)
- tarコマンドでのバックアップ(xxxx : バックアップするファイル名)
# tar cf /dev/st0 xxxx
- tarコマンドでのtapeからのリストア(xxxx : バックアップしたファイル名)
# tar xf /dev/st0 xxxx
- diffコマンドでバックアップ前とリストア後のファイルの比較
# diff xxxx yyyy
(xxxx : バックアップしたファイル、yyyy : リストアで展開したファイル)
- テープ装置の状態表示
# mt -f /dev/nst0 status
- テープの巻き戻し
# mt -f /dev/nst0 rewind
- つのファイルをtarでバックアップ(xxxx : バックアップするファイル名)
# tar cf /dev/nst0 xxxx
- テープを巻き戻し、先頭から4つ目のバックアップしたファイルの名前を確認
# mt -f /dev/nst0 rewind
# mt -f /dev/nst0 fsf 3
# tar tf /dev/nst0
- テープの先頭から4つ目のファイルの先頭に移動し、そこから2つ前のファイルの先頭に移動し、
バックアップしたファイルの名前を確認
# mt -f /dev/nst0 bsfm 2
# tar tf /dev/nst0
- テープを先頭まで巻き戻し、dumpコマンドで/bootをバックアップ
# mt -f /dev/nst0 rewind
# dump 0uf /dev/st0 /boot 1
- バックアップした内容をrestoreコマンドでリストア
# cd /tmp
# restore rf /dev/st0
- リストアした内容を確認
- テープをテープ装置から取り出す
# mt -f /dev/nst0 offline
(4)周辺機器確認
対象機器:DDS4オートローダー、DAT72オートローダー、AIT-3ライブラリ
- オートローダーの状態を確認(sgx : デバイス名)
# mtx -f /dev/sgx status
- マガジンの3本目のテープをドライブにセット(sgx : デバイス名)
# mtx -f /dev/sgx load 3
- tarコマンドでのバックアップ(xxxx : バックアップするファイル名)
# tar cf /dev/st0 xxxx
- tarコマンドでのtapeからのリストア(xxxx : バックアップしたファイル名)
# tar xf /dev/st0 xxxx
- diffコマンドでバックアップ前とリストア後のファイルの比較
# diff xxxx yyyy
(xxxx : バックアップしたファイル、yyyy : リストアで展開したファイル)
- テープ装置の状態表示
# mt -f /dev/nst0 status
- テープの巻き戻し
# mt -f /dev/nst0 rewind
- 5つのファイルをtarでバックアップ(xxxx : バックアップするファイル名)
# tar cf /dev/nst0 xxxx
- テープを巻き戻し、先頭から4つ目のバックアップしたファイルの名前を確認
# mt -f /dev/nst0 rewind
# mt -f /dev/nst0 fsf 3
# tar tf /dev/nst0
- テープの先頭から4つ目のファイルの先頭に移動し、そこから2つ前のファイルの先頭に移動し、
バックアップしたファイルの名前を確認
# mt -f /dev/nst0 bsfm 2
# tar tf /dev/nst0
- テープを先頭まで巻き戻し、dumpコマンドで/bootをバックアップ
# mt -f /dev/nst0 rewind
# dump 0uf /dev/st0 /boot 1
- バックアップした内容をrestoreコマンドでリストア
# cd /tmp
# restore rf /dev/st0
- リストアした内容を確認
- マガジンの最初のテープをドライブにセット(sgx : デバイス名)
# mtx -f /dev/sgx first
- 次のテープをドライブにセット(sgx : デバイス名)
# mtx -f /dev/sgx next
- マガジンの最後のテープをドライブにセット(sgx : デバイス名)
# mtx -f /dev/sgx last
- マガジンを装置から取り出す(sgx : デバイス名)
# mtx -f /dev/sgx eject
(5)周辺機器確認
対象機器:SCSIホストアダプター、SASホストアダプター、Fibre Channel コントローラ
- lsmodコマンドでドライバーがロードされていることを確認
(6)周辺機器確認
対象機器:LANアダプター
- lsmodコマンドでドライバーがロードされていることを確認
- テストプログラムで36時間のヒートラン
- 36時間後、対象のアダプターにpingを行う
(7)周辺機器確認
対象機器:無停電電源装置
- PowerChute Business EditionのAgent機能がインストールできることを確認
- PowerChute Business Editionサーバーからのシャットダウンがスケジュール通りに行えることを確認
(8)周辺機器確認
対象機器:640MB MO装置、1.3GB MO装置
- MOがマウントできることを確認(sdx : デバイス名、y : パーティション番号、zzz : マウントポイント)
# mount /dev/sdxy /mnt/zzz
- 任意のファイルをMOにコピーできることを確認(zzz : マウントポイント、xxxx : ファイル名)
# cp /mnt/zzz xxxx
- コピーしたファイルが削除できることを確認(zzz : マウントポイント、xxxx : ファイル名)
# rm /mnt/zzz/xxxx
- MOを装置から取り出す(zzz : マウントポイント)
# eject /mnt/zzz
- MOにdumpコマンドで/bootをバックアップ
(zzz : マウントポイント、sdx : デバイス名、y : パーティション番号)
# umount /mnt/zzz
# dump 0uf /dev/sdxy /boot
- バックアップした内容をrestoreコマンドでリストア(sdx : デバイス名、y : パーティション番号)
# cd /tmp
# restore rf /dev/sdxy
- リストアした内容を確認
(9)周辺機器確認
対象機器:LTO 1TBオートローダー
- オートローダーの状態を確認(sgx : デバイス名)
# mtx -f /dev/sgx status
- マガジンの3本目のテープをドライブにセット(sgx : デバイス名)
# mtx -f /dev/sgx load 3
- tarコマンドでのバックアップ(xxxx : バックアップするファイル名)
# tar cf /dev/st0 xxxx
- tarコマンドでのtapeからのリストア(xxxx : バックアップしたファイル名)
# tar xf /dev/st0 xxxx
- diffコマンドでバックアップ前とリストア後のファイルの比較
(xxxx : バックアップしたファイル、yyyy : リストアで展開したファイル)
# diff xxxx yyyy
- テープ装置の状態表示
# mt -f /dev/nst0 status
- テープの巻き戻し
# mt -f /dev/nst0 rewind
- 5つのファイルをtarでバックアップ(xxxx : バックアップするファイル名)
# tar cf /dev/nst0 xxxx
- テープを巻き戻し、先頭から4つ目のバックアップしたファイルの名前を確認
# mt -f /dev/nst0 rewind
# mt -f /dev/nst0 fsf 3
# tar tf /dev/nst0
- テープの先頭から4つ目のファイルの先頭に移動し、そこから2つ前のファイルの先頭に移動し、バックアップしたファイルの名前を確認
# mt -f /dev/nst0 bsfm 2
# tar tf /dev/nst0
- テープを先頭まで巻き戻し、dumpコマンドで/bootをバックアップ
# mt -f /dev/nst0 rewind
# dump 0uf /dev/st0 /boot 1
- バックアップした内容をrestoreコマンドでリストア
# cd /tmp
# restore rf /dev/st0
- リストアした内容を確認(xxxx : バックアップしたファイル、yyyy : リストアで展開したファイル)
# diff xxxx yyyy
- マガジンの最初のテープをドライブにセット(sgx : デバイス名)
# mt -f /dev/st0 offline
# mtx -f /dev/sgx first
- 次のテープをドライブにセット(sgx : デバイス名)
# mt -f /dev/st0 offline
# mtx -f /dev/sgx next
- マガジンの最後のテープをドライブにセット(sgx : デバイス名)
# mt -f /dev/st0 offline
# mtx -f /dev/sgx last
(10)周辺機器確認
対象機器:フロッピーディスクドライブ(USB、フラッシュFDD)
- フロッピーディスクドライブがマウントできる事を確認(sdx : デバイス名、zzz : マウントポイント)
# mount /dev/sdx /mnt/zzz
- フロッピーディスクドライブがアンマウントできる事を確認(zzz : マウントポイント)
# umount /mnt/zzz
- フロッピーディスクドライブのイメージファイルをddコマンドでHDDへコピーする
(sdx : デバイス名、/tmp/xyz.img : ファイル名)
# dd if=/dev/sdx of=/tmp/xyz.img
- コピーした内容を確認(sdx : デバイス名、/tmp/xyz.img : ファイル名)
# cmp /dev/sdx /tmp/xyz.img
- ddコマンドでHDDのイメージファイルをフロッピーディスクドライブへコピーする
(sdx : デバイス名、/tmp/xyz.img : ファイル名)
# dd if=/tmp/xyz.img of=/dev/sdx
- コピーした内容を確認(sdx : デバイス名、/tmp/xyz.img : ファイル名)
# cmp /dev/sdx /tmp/xyz.img
(11)周辺機器確認
対象機器:リムーバブルディスク装置(RDX)
- ddコマンドでRDXデータカートリッジ に200MByteのデータを書き込める事を確認
(sdx : RDXデータカートリッジのデバイス名)
# dd if=/dev/zero of=/dev/sdx bs=1024 count=200000
- RDXデータカートリッジにfdiskコマンドを使用してLinuxパーティションが作成できる事を確認
(sdx : RDXデータカートリッジのデバイス名)
# fdisk /dev/sdx
- RDXデータカートリッジにLinux用のファイルシステムを構築できる事を確認
(extx: extx file system sdxy: RDXデータカートリッジのディバイス名)
# mkfs -t extx /dev/sdxy
- RDXデータカートリッジがマウントできる事を確認
(sdxyz : マウントするRDXデータカートリッジのデバイス名、zzz : マウントポイント)
# mount /dev/sdxyz /mnt/zzz
- RDXデータカートリッジががアンマウントできる事を確認(zzz : マウントポイント)
# umount /mnt/zzz
- RDXデータカートリッジへLinuxパーティションをバックアップできる事を確認
(sdxy : RDXデータカートリッジのデバイス名、sdzz : バックアップしたいディバイス名)
# dump 0afu /dev/sdxy /dev/sdzz
- RDXデータカートリッジへバックアップしたデータを復元できる事を確認
(sdxy : RDXデータカートリッジのデバイス名)
# restore afoxv /dev/sdxy
- 復元したファイル内容をdiffコマンドで確認
- RDXデータカートリッジがイジェクトできることを確認
(sdxy : RDXデータカートリッジのデバイス名)
# eject /dev/sdxy